アメリカに渡ったらしばらくはホテル暮らしという方が多いでしょうが、ずっとそのままと言うわけにはいきません。そこでページではヒューストンでのアパート探しの方法を紹介します。アメリカでのアパート探しと言ってしまうと、地域によって習慣が異なるかもしれませんので、ヒューストン以外の方は参考程度に留めておいてください。また、私自身が一戸建てを探した経験がないので、一戸建て探しの記事を書く予定はありません。あしからず。
本格的にアパートを探し始める前に、次の3点を下調べしましょう。
1.は『独身なら1ベッドルーム、既婚で子供がいないなら1ベッドルームから2ベッドルーム、既婚で子供がいるなら2ベッドルーム以上』が目安になるようです。
2.は通勤、通学にどのくらい時間をかけられるかです。満員電車は満員電車で大変ですが、居眠りができない上に渋滞がある自動車は、意外と長時間の通勤、通学が辛いです。あと、ガソリン代も考慮してください。例えば車で片道20~30分位の道のりは、およそ15~20マイル(24~36km)くらいになります。月に20日間通勤、通学するとして、600~800マイルは走ることになります。最近のコンパクトカーが大体1ガロンで30マイル走るので、20ガロン~30ガロン弱ですね。今は普通のガソリン1ガロンが4ドル弱ですので、月の燃料費は80ドル~120ドル弱になることになります。
3.は2.を踏まえたうえで、地域の掲示板に書き込んで先人たちの意見を得ましょう。ヒューストンであれば「ヒューストンなび」が最適です。ヒューストン在住の日本人で知らない方はいないのではないかと思うコミュニティサイトです。
日本と同様、アメリカも不動産情報のほとんどはネットで手に入る時代です。私が良く使っているのはApartmentguide.comです。町の名前や郵便番号を入れるだけで程よい範囲のアパートを検索してくれます。また、予算や間取りでも絞り込むことができますので便利です。この時点で候補をいくつか絞れるのであれば絞ってみましょう。
でも、ネットで見るとどのアパートもキレイに見えるので、絞りにくいです(^_^;) しかし、騙されてはいけません!次のステップで本格的に絞り込みましょう!
また、アパートの評判を数値化したApartmentratings.comというサイトもあります。ただし、アメリカ人はわがままなので総じて評価が低いです。このサイトに書いてあることを鵜呑みにすると住めるところが無くなります、ハイ。
ここからのステップはアメリカに着いてからの話です。
アメリカに着いたらまずはスーパーマーケットに行ってみましょう。お店の入り口にこれでもかと言うくらいアパートの情報冊子が置いてあります。それも毎月のように更新されます。それを持って帰って、ネットで気になっていたアパートが載っているか確認してください。ネットには常に載っているアパートも、情報冊子は毎月更新だからなのか、載っていたり載っていなかったりします。よりタイムリーな情報ということで、ネットよりもこちらを重視してください。
冊子の中身は基本的には白黒です。ネットではキレイに写っていたアパートも白黒で見るとちょっと冴えない…という場合もあります。ここで10軒以下に絞り込んでください。それ以上は内見する時間も無いでしょうし、疲れるからです。絞り込んだアパートのページには付箋を貼るなり、ページの耳を折るなりしてしるしをつけておいてください。
情報冊子のしるしを元にアパート巡りをします。アパート巡りに予約などは要りません。アパートのリーシングオフィスを訪れて、「○日後に(またはすぐに)入れる○ベッドルームの部屋はありますか?」と聞いてみてください。あれば家賃を教えてくれて、内見しますか?と尋ねられますし、無ければ無いと言われます。人気のあるアパートは結構空いていないので、先に電話で空き部屋の有無だけ確認するといいかもしれません。
内見には身分証明書が必要になります。パスポートまたは運転免許証を必ず持参しましょう。
私の経験ですが、土日はとても混むので、狭い範囲で探しても4~5軒見て回るのが精一杯だと思います。ゆっくり見るのであれば平日をオススメします。車のセールスと同じように、「ここで即決してくれたら入居時の手数料がうんぬん」という申し出もよくあります。可能であればその条件も交渉していいと思います。
これぞという物件があれば、潔く決めてしまいましょう。気になる物件がある場合はそこも見に行った上で、当日中に戻るようにしたほうがいいです。なぜなら、別の日に行って担当者が変わると、色々と話がややこしくなることが多いからです。
ヒューストンのアパートは、ヒューストン市が決めたフォーマット+アパート独自の制限事項の2種類の契約書で契約を行います。市のフォーマットのおかげで住人が大きく不利になるような契約はありませんので安心してください。アパート独自の制限事項で気をつけなければならないのが、以下の点です。
契約書にサインしてしまうと、そのまま支払いを求められます。契約書の手続き料金、当月の残りの家賃、場合によっては翌月の家賃あたりです。あらかじめ小切手を持って行っておきましょう。アパートによってはマネーオーダーという形式でしか支払いを受け付けてくれない場合があります。マネーオーダーはガソリンスタンドやスーパーのカスタマーサービスで購入することができます。
ここまで行えば、あとは引越しするだけです。快適なアパートが見つかるといいですね!